赤ちゃんのミルクを作る際は、
「熱すぎて火傷しないかな」
「冷たくてお腹を壊さないかな」
など温度について不安を抱えるものです。
ミルクの温度を間違えると、体調を崩すなど赤ちゃんが辛い思いをする可能性があります。
しっかりと温度を測定するためには、ミルク用温度計がおすすめです。
今回は、ミルク用温度計おすすめ5選や、なぜ温度計が必要なのかについて解説します。

ミルク用温度計はなぜ必要?

赤ちゃんのミルクを作るときは、自分の感覚で温度を測っている人も多いです。
しかし、適切に温度管理をしないと、赤ちゃんが危険にさらされる可能性があります。
その理由は、以下の通りです。
- 70℃以上のお湯を利用しないと雑菌が残る可能性がある
- ミルクが冷たいと身体が冷えて体調不良になる可能性がある
粉ミルクには、サカザキ菌やサルモネラ菌が潜んでいて、乾燥した粉ミルクの中でも長期間生存しています。
また、哺乳瓶やスプーンなどにも雑菌が付着している恐れがあります。
70℃以上のお湯で1分間加熱すれば、これらを殺菌可能です。
自分の感覚で適切に温度を測れるのであれば、温度計は不要です。
しかし、人間の感覚は曖昧なもので、周囲の温度やその日の体調や眠気などにより、温度がズレる可能性が高いです。
赤ちゃんのために正確に温度を測るには、温度計があるといいでしょう。
ミルク用温度計のおすすめの選び方

ミルク用温度計は、温度表示が細かいものや洗浄が簡単なものが便利です。
ここでは、ミルク用温度計のおすすめの選び方を解説します。
接触式か非接触式で選ぶ

ミルク用温度計には、ミルクに針のようなセンサーを挿入する「接触式」と、離れた場所から触れずに測定する「非接触式」があります。
どちらにもメリット・デメリットがあり、それぞれの特徴を把握することが大切です。
接触式温度計は、ミルクに挿入するだけで測定でき、初心者の方でも簡単です。
ただ、センサー部がミルクに直接触れるため、毎回洗浄する必要があります。
測定に時間がかかる温度計もあるため、数秒で測れる商品を探すといいでしょう。
接触式温度計は、取扱説明書を読まなくても使用できるような、簡単な温度計を探している人におすすめです。
非接触温度計は、ミルクに触れずに測定できて衛生的です。毎回、洗浄する必要もありません。
ただ、ミルクの表面の温度を測定するため、ミルクの表面と内部に温度差がある場合、正確な測定ができません。
測定する前に、しっかりとかき混ぜて温度を一定にする手間が発生します。
また、非接触温度計とミルクが離れすぎていると、ミルク以外の場所も一緒に測定してしまいます。
しっかりと、取扱説明書を読んで、正しい使い方を知ることが大切です。
使い方を覚えてしまえば、接触式温度計よりも手軽に一瞬で測定できます。

温度表示が細かいものを選ぶ
温度計は商品により、温度表示の細かさが異なります。
基本的には、1℃単位か0.1℃単位の表示です。
赤ちゃんは微妙な温度変化も繊細に感じるため、0.1℃単位で表示できる温度計を購入しましょう。
温度表示の細かさによる価格の違いは、ほとんどありません。
ただし、測定する際は、0.1℃の単位が安定せずに、測定に時間がかかることがあります。
そこまでシビアに測定する必要はないので、ある程度数値が安定したら、測定完了としましょう。
0.1℃まで安定するのを待っていると、測定に数分かかることがあります。
毎日のミルク作りに時間を掛けていると、ストレスが溜まってしまうので、なるべく手軽に済ませられるように工夫してください
簡単に洗浄できる温度計を選ぶ
接触式温度計の場合、ミルクに直接触れるため、雑菌が繁殖しないように中性洗剤で洗浄します。
接触式温度計は、針のようになっている先端の部分は水がかかっても問題ありません。
しかし、表示部は防水でない商品もあります。
水に濡れないように洗うのは手間になるため、すべて防水タイプの温度計を選ぶのがおすすめです。
丸洗いできる温度計も多いので、より衛生的に使用可能です。
他の用途にも使えるかで選ぶ
赤ちゃんにミルクを与えるのは、一般的に生後1歳前後です。
1年だけミルク用温度計を使用するのはもったいないため、ミルクだけでなく料理にも使用できる温度計を選びましょう。
ミルク用温度計は、ミルク専用になっていて30℃前後しか測定できない商品があります。
ミルク用温度計を料理にも使用するには、200℃まで測定できれば問題ありません。
料理では、以下のような温度を測定します。
- 揚げ油の温度
- フライパンの温度
- 肉の中心温度
- 煮物の温度
- お菓子作りの温度
料理で温度を測定すれば、味が均一になり失敗を防げます。
また、食中毒の予防にもなるため、ぜひ長く使えるミルク用温度計を選んでください。
料理用温度計については、以下の記事で詳しく解説しているので、併せてご覧ください。
クッキング温度計おすすめ20選!プロが選び方を解説
赤ちゃんのミルクに最適な温度は?

赤ちゃんのミルクに最適な温度と、作り方は次の通りです。
- しっかりと洗浄した哺乳瓶に粉ミルクを入れる
- 煮沸してから70℃以上に冷ましたお湯を入れる
- 粉ミルクが溶けたら水に浸すなどで人肌(36~40℃)まで冷やす
以前は、粉ミルクを溶かすお湯は40~50℃とされていました。
しかし、2007年にWHO(世界保健機構)とFAO(国連食糧農業機関)が公表した「乳児用調整粉乳の安全な調乳、保存および取扱いに関するガイドライン」により、70℃以上と改められました。
おすすめのミルク用温度計5選!
タニタ TT-583
メーカー | タニタ | 電池 | CR-2032×1個 |
測定範囲 | -50°C〜250°C | 色 |
ブルー・ピンク・グリーン・ブラック |
防水性能 | 防滴仕様 | その他 | ステンレス製 |
タニタ食堂で有名なタニタの温度計です。
日本メーカーなので安心して使用できます。
センサー部を保護するケースも付いていて、赤ちゃんが触っても安心。
ケースの裏側にマグネットがあり、冷蔵庫に取り付ければ邪魔になりません。
カラーバリエーションが豊富で、さまざまなスタイルのキッチンに置いても違和感を感じさせません。
ミルク用温度計に実用性だけでなく、オシャレさも求める人におすすめです。
BOMATA 料理用温度計
メーカー | BOAMTA | 電池 | 単4乾電池×1個 |
測定範囲 | -50°C〜300°C | 色 |
ブラック×レッド |
防水性能 | 防水仕様 | その他 | ステンレス製 |
わずか2~3秒で測定できるBOMATAのミルク用温度計です。
ミルクの温度測定は1日に何回も行うため、素早く測定できることが大切です。
この温度計は2~3秒で測定でき、ミルク作りの負担を軽減します。
水没はできませんが、水で丸洗いできて、衛生的に保つことが可能です。
センサー部は折り畳んで収納できるので、落下させても安心。
ミルクだけでなく料理の使い勝手を求める人にもおすすめです。
ThermoPro TP516
メーカー | ThermoPro | 電池 | アルカリボタン電池×1個 |
測定範囲 | -50°C〜300°C | 色 |
ブラック |
防水性能 | 防水仕様 | その他 | ステンレス製 |
ThermoProは料理用温度計で、高い人気を誇っています。
TP516は、センサー部が13.6cmと長く、料理で油が跳ねるフライパンなども安全に測定可能です。
測定時間は3~5秒と早いのも嬉しいポイント。
液晶表示も大きく、夜中で目がショボショボしていても、簡単に読み取れます。
温度計の使いやすさにこだわる人におすすめです。
Subminimal ミルク温度計
メーカー | Subminimal | 電池 | アルカリボタン電池×2個 |
測定範囲 | -50°C〜250°C | 色 |
ブラック |
防水性能 | – | その他 | 非接触式 |
非接触式でミルクに触れなくても測定できる温度計です。
サイズは、11.8 x 7.1 x 2.4 cm、40 gとコンパクトで、ポケットに入れてどこにでも持ち運べます。
一瞬で測定が完了するため、ミルク作りの手間を省けます。
ミルクの温度測定はしたいけど、時間を掛けたくない人におすすめです。
CUGU ミニデジタル赤外線温度計
メーカー | CUGU | 電池 | AG13ボタン電池×2個 |
測定範囲 | -50°C〜220°C | 色 |
グリーン、レッド |
防水性能 | – | その他 | 非接触式 |
グリーンとレッドがポップな印象を与える、非接触温度計です。
測定後は15秒で自動電源オフされるため、電池の消耗を防げます。
手のひらに収まるサイズで、持ち運びや収納にも困りません。
温度範囲は220℃まであり、ミルクだけでなくさまざまな料理に使用可能。
価格も安いため、手軽に温度測定したい人に向いています。
まとめ:おすすめのミルク用温度計
ミルクを作る温度を間違えると、雑菌が残る・火傷するなど、赤ちゃんが体調を崩す危険性があります。
人の間隔でもミルクは作れますが、体調などにより感覚は変化します。
しっかりと温度を知りたいのであれば、ミルク用温度計を使用しましょう。
ミルク用温度計は、手軽に測定できる接触式や、衛生的な非接触式などがあります。
洗いやすさや他の料理にも使用できるかなどを検討して、最適な温度計を見つけてください。