天ぷらを作る際に衣がベタッとなって、イマイチな仕上がりになった経験はないでしょうか。
衣がサクッと揚がらない理由は、油の温度にあります。
今回は、天ぷらに最適な油の温度や、温度計の上手な選び方について解説します。

天ぷらを揚げる際の最適な温度

天ぷらは衣が油を吸いやすいため、油の温度が仕上がりに大きな影響を与えます。
フライや唐揚げなどはサクッと揚げられるのに、天ぷらは衣がベトッとしてしまう方も多いのではないでしょうか。
天ぷらを揚げる際は、食材により温度を調節することが大切です。
- 低温(160~170℃):春菊や山菜・菜の花などの葉物野菜
- 中温(170~180℃):さつまいもやタケノコ・アスパラガスなど厚みがある野菜
- 高温(180~190℃):ホタテや鮭などの魚介類、かき揚げ
慣れてくれば食材を油に入れたときの感じで温度を把握できますが、最初は温度計で温度を確認しながら揚げるといいでしょう。
天ぷら・揚げ物用温度計の選び方

天ぷら・揚げ物用温度計はさまざまなタイプがあるため、ここでは上手な選び方を解説します。
デジタルかアナログで選ぶ

天ぷら用温度計には「デジタルタイプ」と「アナログタイプ」の2種類があります。
デジタルタイプは温度表示が読み取りやすく、反応が早いという特徴があります。その反面、アナログタイプよりは価格が少し高めです。
アナログタイプは、価格が安く壊れにくいことが特徴です。また、天ぷら鍋のフチに引っ掛けて、常に温度を測定できるタイプもあります。

適温表示で選ぶ

天ぷら用温度計の中には、揚げ物に最適な160~200℃の辺りを色分けして、一目で適温か分かるものがあります。
他の調理をしながら揚げ物をするなど、忙しくて正確な温度を確認する時間がないときに便利な機能です。
防水性能で選ぶ
キッチンで使用する温度計は、水がかかる恐れがあるため、防水機能が付いていると安心です。
一口に防水機能といってもさまざまで、水滴がかかっても問題ないものや、水に浸けても問題ないものなどがあります。
できれば、丸洗いできる温度計を選ぶといいでしょう。
ただし、防水性能が付いている温度計はデジタルタイプが多く、アナログタイプは少ないです。
天ぷら・揚げ物におすすめの温度計
タニタ 5495B
メーカー | タニタ | 電池 | 不要 |
測定範囲 | 20~220℃ | 色 |
シルバー |
防水性能 | なし | その他 | 適温表示あり |
目盛りに適温表示が記載されているため、天ぷらに最適な温度を把握しやすい温度計です。
また、天ぷら鍋に引っ掛けられるクリップも付いているため、手に持って測定する必要がありません。
防水ではないため、洗う際はセンサー部のみ水洗いをして、目盛り部分は乾拭きをしましょう。
WXVOVXW 料理用温度計
メーカー | WXVOVXW | 電池 | 単4電池×1本 |
測定範囲 | -50°C〜300°C | 色 |
ホワイト |
防水性能 | 丸洗い可能 | その他 | 高精度 |
デジタル温度計を安く購入したい方におすすめの温度計です。
測定精度±0.5℃、測定時間2~3秒と高性能ですが、1,000円以下で購入可能。
天ぷらだけでなく、肉の中心温度などさまざまな料理に使用できます。
パール金属 C-3505
メーカー | パール金属 | 電池 | 不要 |
測定範囲 | 50°C〜100°C | 色 |
イエロー |
防水性能 | なし | その他 |
天ぷらを揚げる際の箸としても使える温度計です。
全長35cmあるため、油に手を近づけずに測定できるため安全です。
手元で温度を確認できますが、表示部が小さいため数値を読み取りにくい可能性があります。
WXVOVXW 天ぷら用温度計(15cm)
メーカー | WXVOVXW | 電池 | 不要 |
測定範囲 | 50°C〜300°C | 色 |
シルバー |
防水性能 | なし | その他 | 目安針つき |
表示部のフチについている目安針を回せば、狙う温度を設定できます。
指針が目安針のところまできたら、設定温度になったと判断できます。
全長15cmと30cmの2種類あるため、深い天ぷら鍋を使う場合にも対応可能です。
ThermoPro TP02S
メーカー | ThermoPro | 電池 | LR-44×1個 |
測定範囲 | -50°C〜300°C | 色 |
シルバー |
防水性能 | なし | その他 | ステンレス製 |
ステンレス製なのでサッと拭くだけで汚れを落とせる、手軽な温度計です。
保管用ケースを利用して、火元から手を離して測定も可能。
天ぷらの他にも、赤ちゃん用のミルクやお菓子作りなどにも利用できます。

まとめ:天ぷら・揚げ物用おすすめ温度計
天ぷらを上手に揚げるには、油の温度が重要です。
しかし、慣れていないと見ただけで温度を把握するのは難しいため、天ぷら用温度計を利用しましょう。
食材に合わせて油の温度を管理すれば、サクッとした食感の天ぷらになります。
天ぷらがベタッとして上手く揚げられない方は、ぜひ試してみてください。