動きが可愛く、見れば見るほど愛着が湧いてくる爬虫類。
ペットとしての人気が高まっていて、自宅で飼育している人も多くなってきました。
しかし、高温多湿な日本では生活しにくい爬虫類もいます。爬虫類にとって快適な飼育環境にするためには、温度計が重要になります。
そこで今回は、温度計の重要性やおすすめの温度計を紹介します。

爬虫類を飼育するには温度計が重要

爬虫類の仲間は2億年以上前から、地球上に存在しています。現在では、山岳地帯や砂漠・熱帯雨林など、さまざまな環境で生活をしています。
そのため、飼育する爬虫類により、温度や湿度・岩や植物などを再現すると爬虫類にとって暮らしやすい環境になります。
その中でも特に重要なのが温度です。爬虫類は変温動物なので自分で体温調節ができません。そのため、ゲージに温度を調整する保温器具を設置して、最適な飼育温度に設定することが大切です。
保温器具を設置して、実際に最適な温度になっているかを確認するために、温度計も設置しましょう。
爬虫類用温度計を設置する際の注意点

テラリウム内に温度計を設置する際の一番の注意点は水分です。
爬虫類用温度計として販売されているものの多くが、防水にはなっていません。そもそも、温湿度計は防水構造にするのが難しいです。
そのため、防水機能が付いていない温度計を設置する場合は、消耗品と考えて壊れたら買い換えるものと思っておきましょう。
テラリウム内を湿らせるために霧吹きを使うことがありますが、なるべく温度計には当たらないように使いましょう。
爬虫類温度計の選び方
ここでは爬虫類温度計の上手な選び方について解説します。
アナログかデジタルかで選ぶ

デジタルには数字を読み取りやすいというメリットがあります。
しかし、アナログに比べると故障する可能性が高いです。
テラリウム内は、湿気やホコリ・糞などで温度計にとっては厳しい環境です。
そのような環境でデジタル温度計を使用していると、基盤に腐食が発生して使えなくなる可能性があります。
消耗品と考えて購入するなら問題ありませんが、何年も使いたいと考えるのであれば向いていません。購入するのであれば、防水型や防滴型にしましょう。
アナログの温度計は衝撃を与えない限り、故障の可能性は低いです。
また、安い価格で購入できるとうメリットもあります。
ただし、デジタル温度計と比べると機能が低く、活用の幅が狭いことが特徴です。
測定精度で選ぶ
測定精度はどれだけ正確に測れるかという数値です。温度計の精度の目安は以下の通りです。
- デジタル温度計:精度は±1℃。
- アナログ温度計:±1~2℃
デジタル温度計の方が精度が良いことが多いので、正確に測定したいという方はデジタルをおすすめします。
ただし、機種により精度は異なるので、購入前に必ず確認してください。
機能で選ぶ
防水機能
ゲージの中で温度計が濡れることもあるため、防水機能があると便利です。
一般的な温度計は濡れてしまうと不具合を起こしてしまいます。
もし、防水でない温度計を取り付けるのであれば、濡れない場所に取り付けるようにしましょう。
最高最低機能
最高最低機能が付いていれば、前回リセットしたときから現在までの、一番高かった温度と低かった温度を確認できます。
留守にしていたときに、異常な温度になっていなかったか確認できます。
おすすめの爬虫類用温度計
ビバリア ツインメーターNEO
メーカー | ビバリ | 電池 | 不要 |
温度表示 | アナログ | 測定範囲 |
温度:-20~50℃ 湿度:0~100% |
防水 | – | 重量 | 30g |
爬虫類温度計としては定番のツインメーターNEOです。
ケースの裏側に吸盤が付いているため、テラリウムの壁にペタッと張り付けて使用できます。また、スタンドも付いているので、底面に置くこともできます。
目盛りが色分けされているため、最適な温度になっているか判断がしやすいことが特徴です。
SwitchBot 温湿度計プラス
メーカー | SwitchBot | 電池 | 単4電池×2 |
温度表示 | デジタル | 測定範囲 |
– |
防水 | – | 重量 | 64g |
スマートフォンと連携して温湿度の確認ができます。
一番の特徴は、事前に設定した温湿度を外れたらアラームを鳴らせます。また、温湿度の推移をスマートフォンでグラフ表示できます。グラフで見れば、異常な温度になっていないかを確認できます。
温度の精度が±0.4℃、湿度が±4%rhと非常に高精度です。
JLENOVEG デジタル爬虫類温度計
メーカー | JLENOVEG | 電池 | ボタン電池LR44×1 |
温度表示 | デジタル | 測定範囲 |
温度:-10℃〜+ 50℃ 湿度:20%RH〜90%RH |
防水 | – | 重量 | – |
スタイリッシュなデザインでテラリウムの雰囲気を壊さない温度計です。
シンプルな設計・大きな液晶表示で温度の確認が簡単です。また、全面上部に両面テープが付いているので、テラリウムの壁に貼り付けるだけで設置できます。
POPETPOP ミニ湿度計
メーカー | POPETPOP | 電池 | – |
温度表示 | デジタル | 測定範囲 |
– |
防水 | スクリーン部のみ防水 | 重量 | 40g |
前面スクリーンのみ防水になっている温度計です。
温度計の裏面に水がかかると故障する可能性がありますが、前面にかかる分には問題ありません。霧吹き程度でしたら、気にせずに散水できるでしょう。
また、吸盤が付いているため、取付も簡単です。
Acouto 外部センサー付き温湿度計
メーカー | Acouto | 電池 | CR2×2個 |
温度表示 | デジタル | 測定範囲 |
– |
防水 | 防水なし | 重量 | 42g |
コード状のセンサーで温湿度を測定できる製品です。
コード状のため細い隙間にも差し入れることが可能。ゲージの上部・下部、寝床など狙った場所をピンポイントで測定できます。
表示部は外に出しておけるので、手元で温度を確認できます。
LXSZRPH デジタル温湿度計HY-1
メーカー | LXSZRPH | 電池 | LR44×1個 |
温度表示 | デジタル | 測定範囲 |
温度:-40℃ ~+70℃ 湿度:20% ~ 95% |
防水 | 防水無し | 重量 | 32g |
温度だけでなく湿度も測定できる温度計です。
温度はアラームを設定できるので、異常な温度になったらすぐに知らせてくれます。
常に温度をチェックする必要がなくなるので、少し離れた場所にいても安心です。
REPTI ZOO デジタル温度調節器
メーカー | REPTI ZOO | 電池 | 100~200V/60Hz |
温度表示 | デジタル | 測定範囲 |
温度:0~50℃ 湿度:20%~90% |
防水 | 防水無し | 重量 | – |
温度を確認するだけでなく自動調節ができる温度計です。
温度・湿度の測定ができるため、爬虫類にとって快適な環境を常に作り出します。
どのように設定したらいいか分からない初心者向けに、「砂漠モード」や「熱帯モード」を搭載。
温度を管理する時間がない方や、家を留守にすることが多い方におすすめです。
GEX EXOTERRA タイマーサーモRTT-1
メーカー | GEX EXOTERRA | 電池 | AC100V 50/60Hz |
温度表示 | デジタル | 測定範囲 |
温度:15~40℃ |
防水 | 防水無し | 重量 | – |
温度と照明管理ができる爬虫類用温度計です。
昼間の温度と夜間の温度を設定可能。
照明のON・OFF時で異なる制御温度を設定できるので、自然のサイクルをゲージ内で再現できます。
異常を知らせる警報ランプや誤動作を防ぐノイズ耐性もあります。
Aggforbl デジタル表示爬虫類温度計
メーカー | Aggforbl | 電池 | CR2032×1個 |
温度表示 | デジタル | 測定範囲 |
温度:-20℃~60℃ 湿度:10%RH~99% |
防水 | 防水無し | 重量 | 28.3g |
高品質なセンサーを使用することにより、精度と安定性を確保した温湿度計です。
シンプルな美しい外観で配線も不要なので、見栄えが良い製品です。
取り付けは、強力な両面接着剤のテープが付属。多少衝撃があっても落ちないため、ペットが怪我をすることがありません。
REPTI ZOO 爬虫類用温度計
メーカー | REPTI ZOO | 電池 | アルカリボタン電池×1 |
温度表示 | デジタル | 測定範囲 |
温度:-10~50℃ 湿度:20%から99% |
防水 | 防水無し | 重量 | 49g |
半透明の液晶ディスプレイが男心をくすぐる温湿度計です。
半透明でシンプルなデザインのため、飼育環境のデザインを邪魔しません。
吸着力が強い吸盤で固定して、向きは3方向に変えられます。
電池が予備を含めて2つ付属しているのも嬉しいポイントです。
まとめ:おすすめの爬虫類用温度計
爬虫類は自分で体温調整ができないため、室温など周囲の環境に影響されます。
温度管理をしていないと、最悪の場合死んでしまうこともあります。
かわいいペットが快適に過ごせるように、温度計を導入してください。
手間をかけて世話をするほど、ペットに愛着が湧いてくるはずです。