放射温度計のレーザーマーカーはどの程度危険なのか

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食品における放射温度計

食品業界において放射温度計はとてもよくつかわれています。

その理由として、測定が1秒ほどで完了して時間がかからない・非接触(さわらないで)で測定ができるため衛生的だからです。

例えばラインを流れている食品の温度祖を測定する場合に、いちいち接触式の温度計を使用して反応するまで待っている時間はありません。そのため、時間がかからず測定できる温度計は重宝されています。

また、食品において何かに触れるというのは交差汚染のリスクがあります。

そのため、全く触らずに測定が可能な放射温度計は衛生的にも優れています。

ただし、放射温度計では中心温度計のように、食品の中心温度を測定することはできません。物体の表面温度のみ測定できます。

利用方法としては、食材の受け入れ時にしっかりと冷やされて輸送されてきたかを確認したり、フライパンの温度が既定の温度まで上がっているか測定をしたりなどです。

そんな放射温度計ですが、どこを測定しているか判断をするためにレーザーマーカーで出るようになっています。

レーザーマーカーについてはこちら

レーザーマーカーの種類について

レーザーマーカーの危険性について

放射温度計の取扱説明書には必ず「レーザーマーカーを目に当てないでください」など注意書きがあります。

普通に使用していればなかなか目に当たることは無いと思いますが、万が一目に当たってしまうとどのくらい危険なのかご説明していきたいと思います。

まず、放射温度計で使われているレーザーはJIS規格でクラス2という部類のものがほとんどです。

このクラス2は「400nm~700nmの波長範囲の可視光を放出するレーザ製品であって、瞬間的な被ばくのときは安全であるが、意図的にビーム内を凝視すると危険なレーザ製品。
光学器具を用いても目に障害が生じるリスクは増加しない。」と定義されています。

 

つまり、瞬間的に目に張っても問題ないが、凝視すると危険というレベルです。

凝視するといってもどの程度なのか分からないですよね。

昔、実際に自分の目に当てて実験したことがあります。

その時は十数秒間、目にレーザーを当てたのですが涙が止まらなくなり若干の痛みもありました。少ししたら元通りに戻りました。

もっと長い時間目に当たり続けたら回復するのに時間がかかりそうだなという印象を受けました。

つまり、瞬間的には大丈夫というクラスであっても、一瞬でも目に当てないほうがいいです。

凝視するなんてことは私のように実験でやるか、危険性を知らない人が遊びでやるかくらいだと思いますので、この記事を読んだ皆さんは絶対にやらない夫様にしてください。

さいごに

放射温度計は気軽に測定出来て面白いため、人に向けて測定をする人が良くいます。その気持ちはとても分かります。

男性だと9割以上の方がやるイメージです。本当に男性はいつまでも少年の心を忘れないですね。

人に向けて測定するのは決して悪いことではありません。

放射温度計で体温の測定をしているところもありますね。(本当は体温測定は出来ないのですが。)

放射温度計で体温測定は出来る?新型コロナウイルスの体温検査について

ただ、絶対に目には入れないでください。

最悪失明する危険性があります。

人を測定して遊ぶなら、目に入らないように測定をするようにしてください。

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