業務用と家庭用の中心温度計ってどう違う?おすすめの中心温度計も紹介!

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中心温度計とは

中心温度計とはその名の通り食材の中心の温度を測定する温度計です。例えばハンバーグやステーキなどにセンサーを刺して真ん中の温度測定をします。

こうすることで中が生焼けになることを防いでくれます。

また、てんぷらなどの油の温度や煮汁の温度測定などにも使われます。

業務用では中心温度計、家庭用はクッキング用温度計と呼ばれることが多いです。

それでは業務用と家庭用では違いがあるのでしょうか。

業務用中心温度計と家庭用クッキング用温度計

Googleの検索での違いは下記の通りです。みなさんのイメージとも同じではないでしょうか。

業務用中心温度計

家庭用クッキング温度計

検索ではそれぞれの検索ワードで概ねこのような形状の温度計が出てきます。

業務用中心温度計は本体とセンサーがコードでつながっています。そのため、分離型と呼ばれています。

家庭用クッキング温度計は表示部とセンサーが一体となっているので、一体型と呼ばれています。

ちなみに、どちらも業務用・家庭用としても使うことができます。ただ、分離型は金額が高いので家庭で使う人はほとんどいません。

逆に業務用としては分離型も一体型もどちらも使われています。持ち運びたいときは軽量な一体型、現場での使いやすさを考えるなら分離型という感じで用途によって使い分けています。

分離型は主に食品工場などの業務用として売れており、一体型は安価なため家庭で使われることが多いので、売りやすくするために家庭用はクッキング用温度計と名前をつけて売っているのでしょう。

1,000円くらいのクッキング用温度計も業容として使える?

クッキング用温度計と検索すると1,000円くらいの安い温度計も出てきますね。こんなに安いのに業務用として使えるレベルなのでしょうか。ちょっとスペックを見てみましょう。

こちらはタニタのTT-533です。なんと約900円!

何となくタニタ製と言われると安心感がありますね。。実際のスペックはどうでしょうか。

温度表示範囲は-50 ~ 240 ℃

測定精度は±1℃(0~100℃)、それ以外は±2℃

この辺りは業務用で使ってもまったく問題ないですね。ただ、タニタさんのホームページにスペック欄に精度の表示が無かったのが気になります。

取扱説明書を見ないと精度が載っていませんでした。精度が悪いわけじゃないから載せればいいと思うんですけど、家庭向けと思って売っているから敢えて載せてないのかもしれません。

次に防水ですがIPX2です。

IPX2は防滴型と呼ばれていて、多少の雫がかかっても問題ありません。ただ、水没や丸洗いは出来ませんので、業務用としては少し物足りません。

防水については、中心温度計の選び方④防水性能をご覧ください。

次にセンサーですが、サーミスターを使っています。

食品に使われるセンサーは主に熱電対とサーミスターの2種類あります。最近では一体型の温度計は熱電対が主流です。

熱電対は反応速度が速く精度もサーミスターとほぼ変わらないため、スピードを求める業務用としては良く使われています。

家庭で温度計を使うのでしたら、サーミスターの反応速度でも問題ないと思いますが、一日に何回も測定をする業務用として使うには向いていません。

結論としては、1,000円ほどの安いクッキング用温度計でも業務用として使うことは出来ますが、反応速度や防水性の面からオススメはしません。

また、家庭用としては十分使えるレベルですが、ストレス無く使うためには3,000円ほど出して反応速度も早く防水性能が高いものをオススメします。

おすすめの業務用でも使えるクッキング用温度計は?

CHINO MF500

メーカー CHINO 電池

‎交換不可 

電池寿命2500時間

測定精度 測定温度-9.9~99.9℃・・・±0.5℃±1digit
上記測定温度以外・・・±1.0℃±1digit
(周囲温度25℃において)
測定範囲 -40~260℃
防水 IP67 重量 60g

低価格で高い防水機能を持った中心温度計です。

測定速度が2秒なので、忙しい厨房でも短時間で測定が可能です。

電池交換ができませんが、2500時間の測定が可能なので問題にはならないでしょう。

また、1mの高さから落としても問題が無い、耐衝撃構造になっています。いろいろな人が使用する厨房では、落下して壊してしまうこともあるので、うれしいポイントです。

CHINO MF1000

メーカー CHINO 電池

‎006P乾電池(9V)×1

測定精度 ±0.5℃±1digit(周囲温度0~50℃において)
±1.5℃±1digit(周囲温度-10~0℃において)
測定範囲 -40~260℃
防水 IP67 重量 約165g

本体とセンサーがコードで繋がっているタイプの中心温度計です。

このタイプはオプションでセンサーが選べることが多いですが、MF1000はセンサーの種類が少ないのがデメリットです。

しかし、その他の部分は非常に優れていて、応答速度が2秒、防水性能はIP67、1mの高さから落下しても壊れない構造です。

また、測定精度は±0.5℃なので、厨房や食品工場で使用するには十分な性能です。

A&D AD-5626(ぷろーぶろぐ)

メーカー A&D 電池

‎CR2450リチウム電池×1

測定精度

±1.0℃(-9.9~59.9℃)

±2.0℃(-19.9~-10.0℃、60.0~99.9℃)
±3.0℃(-29.9~-20.0℃、100.0~199.9℃)

±4.0℃(-40.0~-30.0℃、200.0~260.0℃)

測定範囲 -40~260℃
防水 IPX7 重量 約66g

Bluetoothでワイヤレス通信が可能な中心温度計です。

パソコンにデータをCSVで送信できるので、HACCPにも簡単に対応可能。

中心温度測定中の時間を測るためのタイマー機能も付属しています。

佐藤計量器製作所 SK-270WP

メーカー 佐藤計量器製作所 電池

‎単4形アルカリ電池×2

測定精度

±(0.1+1digit)°C -40.0~200.0°C

±0.5°C  上記以外

※測定環境が0~40°Cの場合

測定範囲 -50.0~300.0°C
防水 IP67 重量 約155g

設定した温度を超えると自動でタイマーが作動して、設定時間になるとブザーやLEDで知らせてくれます。HACCPに特化した機能です。

また、センサーの種類な豊富なことも特徴です。

測定部分が長くて鍋の下の方も測定しやすいセンサーや鉄板即手用の平らなセンサーもあるので、いろいろな用途で使用できます。

まとめ

1,000円ほどの安い中心温度計でも業務用として使うことは出来ます。

ただ、反応速度が遅かったり、耐久性が少なかったり、防水性が悪かったりと少し不便になることも出てきます。

業務用でも家庭用でもできれば3,000円ほどは出して、ストレス無く温度計を使えるようにしたほうがいいでしょう。

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