新型コロナウイルスがある暮らしが日常化した
新型コロナウイルスが発生してから早1年以上。
新型コロナウイルスのある暮らしが日常化してしまいました。
街を歩く人たちはみんなマスクを付けていて、スーパーやコンビニではレジに並ぶ際に必ず間隔をあけています。

多くの人が体温測定も毎日されているのではないでしょうか。
一人や二人の体温を測るようでしたら、そんなに時間がかかりませんが、食品工場や厨房となると何百人と測定をする必要が出てきます。
いくら新型コロナウイルス対策と言ってもそんなに時間を掛けてはいられないですよね。
「体温測定は大切な事だけどなるべく他の仕事もあるしなるべく時間を削減したい・・」みんなそう思っています。
今回のコロナウイルスもそうですが、何年か前のSARSやノロウイルスなどの発熱性のウイルスが流行すると放射温度計がとてもよく売れます。
体温測定には非接触の体温計を使うべき
もし、あなたがわきに挟んだり、体に接触させて体温を測るタイプの体温計を使っているとしたら、非接触式に買い替えるべきです。
新型コロナウイルス前の生活のように、熱っぽいから温度計をひっぱり出してきて体温測定をするのなら問題ありません。
今はもう生活様式が変わっていて、毎日測定するようになっています。
この場合、家族や従業員間で接触式の体温計を使いまわしていると、そこで新型コロナウイルスが体温計に付着して、他人を感染させてしまう可能性があります。
そのため、非接触式の体温計のほうが衛生的に体温を測定することができます。
また、非接触式は1秒ほどで測定が終わるので、多くの人数を測定する場合でもすぐに終えることができます。
品薄だった非接触の体温計
非接触の体温計は新型コロナウイルスが流行りだした3月ころから最近まで品薄状態が続いていました。
もともと、中国で作られていることが多いのですが、新型コロナウイルスの発生源が中国ですので中国国内向けの製造で手いっぱいになっていたようです。
それが、9月ころから日本にも入荷するようになってきましたので、価格も元に戻り安定しています。
これからの生活様式で必ず必要になってくる非接触の体温計ですので、購入するなら今が絶好のタイミングと言えるでしょう。
新型コロナウイルスがまた流行し始めたら、すぐに品薄となってしまいますので早めに行動しましょう。
オススメの非接触体温計はこのページの最後の方に掲載しています。
ウイルスが流行すると温度計が売れる!?
放射温度計は非接触(測定対象に触れなくていい)で温度を測定できます。また、0.5秒ほどで温度測定ができるので、多くの人を短時間に測定したいときに向いている温度計です。
そのため、空港での入国管理や食品工場の受付などに置いてあるのをよく目にします。
今回のコロナウイルスのように発熱性のウイルスが流行すると放射温度計は品薄になります。何でもいいから放射温度計が欲しいという人が増えるのですが、ちょっと待って下さい!
放射温度計だったら本当に何でもいいのでしょうか?
放射温度計にもいろいろあります。例えば、機械を生産しているような工場で使用する1000℃まで測定できる放射温度計、冷凍庫の中で使うー50℃まで測定できる放射温度計。そのようなものもあります。
もともと放射温度計は体温測定用ではなく上記のような工場で使う業務用が一般的でした。
体温を測定したい場合、みなさんが買わなくてはいけないのは体温測定用の温度計です。
業務用の放射温度計でも測定できるからいいんじゃないの?と思うかもしれません。
それは半分あたりで半分はずれです。
実際に業務用の放射温度計を体温測定に使用しているところは多くあります。とある有名な空港でも使用しているのを見たことがあります。
では何故半分はずれなのでしょうか。
それは測定器を購入する際には忘れてはいけない精度が違うからです。
業務用の放射温度計は0~1000℃など幅広い範囲を測定できる代わりに精度が±3℃ほどあります。また分解能というのですが、小数点以下の表示が無い放射温度計もあります。
たとえば1000℃の測定をするときに0.1℃まで表示しても、どうせ精度は±5℃以上あるのであまり意味がありません。
逆に体温用の放射温度計は32~42℃くらいまでしか測定できない代わりに精度が±0.3℃ほどで正確に体温を測定できます。
どちらの放射温度計が良い悪いのはなしではなくてどのような目的で使用するかで選ぶことが大切です。
測定器の選び方は難しいので今回の記事を参考にして、使用目的の違う放射温度計を購入されないようにお気をつけください。
実際、工業用の放射温度計は使われているのか?
工業用の放射温度計を販売しているメーカーは、各社ホームページ上で体温測定には使用できないという事を掲載しています。
ただ、実際は体温測定用の放射温度計が絶対的に不足をしているため、工業用の放射温度計もかなり売れていて品薄になっているようです。
説明したように基本的に工業用の放射温度計は体温測定には使用できません。
工業用の放射温度計でおでこの測定をしたとしてもそれは体温ではありません。
ただ、体温測定用の放射温度計が不足している現状では、工業用の放射温度計で体温測定をしなくてはならない現場もあると思います。
そんな時は、測定した温度を絶対的なものとしてみるのではなく、相対的な数値として判断してください。
例えば工業用の放射温度計でおでこの測定をした場合、熱のない人を何人か測定して36℃前後を表示したとします。この場合、熱のない人の平均的な温度が分かればいいので、35℃でも34℃でも構いません。
熱の無い人を工業用放射温度計で測定した場合の平均的な温度が分かった場合、体温測定をした際に1℃以上高い人を熱がある可能性があるとして接触式の体温計で測定すれば多くの人の体温測定をする場合でも時間を短縮することができます。
ただ、ご注意いただきたいのはこの方法の場合、必ず一人が体温測定の担当者として全員の測定した温度の違いを確認しなくてはなりません。
体温を測る人に測定を任せると、ほかの人との違いが分からずに検査を抜けてしまう可能性があります。
また、工業用の放射温度計はレーザーマーカーが出る製品が一般的です。レーザーマーカーはどこを測定しているのかを分かりやすくするために出ます。
レーザーマーカーの光が目に入ると危険を及ぼす可能性がありますので、絶対にしないでください。
オススメの体温計
測 定 精 度 | +36.0~+39.0℃の間は、±0.2℃ それ以外は±0.3℃(体温計モードの場合) |
表 示 範 囲 | +34.0℃~42.2℃(体温計モードの場合) |
電 池 | CR2032(コイン電池) |
機 能 | 37.5℃以上の場合、ピピピとアラームでお知らせ |
上記の体温計はA&D(エー・アンド・デー)のUT-701です。
精度は +36. 0~+39. 0℃の間は、±0. 2℃、それ以外は±0. 3℃で測定できます。
これくらいの精度があればまったく問題ないでしょう。
価格は数千円なので家庭用としても 購入しやすい価格です。
逆に食品工場などで一日に何回も測定するようだとすこし耐久性が心配です。
そのような場所で使用する場合は少し値段が上がりますが下記の製品がオススメです。
測 定 精 度 | ±0.3℃ |
表 示 範 囲 | 額/皮膚温度: 32.0 〜 42.5 ℃ |
電 池 | 単3電池 2個 |
機 能 | バックライト、アラーム |
こちらはCEM社のDT-8806Hです。
ガンタイプで持ちやすく、トリガータイプの測定ボタンなので耐久性も高くなっています。
一日に何度も測定する場合はこちらがオススメです。
ただ、精度はA&DのUT-701とほぼ同じです。
放射温度計に限らず温度計は数千円金額が違うだけでは精度はほとんど変わりません。
よりよい精度を求めるなら10万円近く出さないとなりません。
ただ、日常の体温測定にそこまで厳密な温度測定は必要ないので、±0.3℃ほどの測定精度があれば必要十分です。
大学の研究所などで厳密に体温を測定したい場合などではより精度のよい温度計を求める必要がありますが。熱があるかどうかの確認に使用するのであれば今回ご紹介した温度計でまったく問題ありません。
まとめ
放射温度計には体温測定専用とそうでないものがあります。
体温測定専用でない機種でも体温は表示されますが、正確ではありません。ノロウイルスの検査用として使うのであれば、必ず体温測定専用の放射温度計を購入してください。
ノロウイルスがどんどん広がっているので、毎日心配ですよね。SARSのときは半年以上感染が広がりましたので、ノロウイルスもまだまだ広がっていくでしょう。マスクや消毒液の品切れが続いていますが、放射温度計も品薄状態が続いています。
それほど高いものではないので早めに準備しておきましょう。
また、体温計と言ってもいろいろとありますが、
非接触の体温計でしたら、毎回の測定時間が1秒ですみます。
忙しい中、体温の測定をするのでなるべく時間がかからないものを選びたいですよね。
こちらの記事をご参考に使用目的にあった温度計をご選定いただければ幸いです。
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