オーブン用のおすすめ温度計!オーブン内の中心温度測定の方法を解説

オーブンで料理をする際に、オーブン内の温度は美味しさを左右します。

そのため、実際にオーブン内の温度が何度になっているのか気になる方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、オーブン内の温度を測定できる温度計と、オーブン内の食材の中心温度を測定できる温度計を紹介します。

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オーブンの中の食材の中心温度の測定は難しい

オーブンの中で加熱している食材の中心温度を測定する方法はあるの?という問い合わせをよくいただきます。

これは結構難しいです。

オーブンは密閉されていて、300℃くらいの高温になるので、中心温度計を本体ごと中に入れてしまうと熱により不具合を起こします。

そのため、基本的にはセンサー部のみをオーブン内に差し入れて測定します。

オーブン内の食材の中心温度を測定できる温度計とは

こちらの製品は佐藤計量器製作所の本体SK-1260とセンサーSK-S104Kです。

製品の写真を見ると先端の感温部(食材に刺す部分)がかなり細いのが分かると思います。

SK-S104Kの感温部の寸法はφ1×1,000mmとなっています。

太さがφ1(直径1mm)なので、反応速度が速いということは他の記事も読んだ方だったらぴんと来ると思います。

参考

中心温度計の選び方③反応速度

反応速度の他に、細いので針金のようにぐにゃぐにゃ曲がるというメリットもあります。

そのため、オーブンの蓋の隙間から中に差し入れて壁伝いにセンサーを這わせて、測定したい食材のところまで持っていくことができます。

オーブンの中に差し入れるのはセンサーの感温部のみですので、本体部は外に出したままです。

センサーの感温部は300℃まで耐熱があるので、オーブンの温度帯なら問題ありません。

ただ、オーブンの形状にもいろいろなものがあります。

オーブンの蓋の密閉具合が強くφ1のセンサーを差し入れる隙間も無い場合は使用するのをやめましょう。

ぐにゃぐにゃ曲がるセンサーだからといって、過度な力をかけ過ぎてしまうと破損してしまうことがあります。

ただ、これまでの経験上、蓋の密閉具合が強めでセンサーの消耗が早くなることはあっても、まったく使えなかったと言うことはほとんどありませんでした。

ちなみにもっとお金を出せば、例えば40~50万円ほど出せるなら海外メーカーでオーブンの中でも耐えられる小型の温度ロガーがあります。

これはセンサーを外から差し入れるという形ではなく完全に中に入れて置けます。加熱が終わったらPCと繋いで温度の記録を取り出すと言う形です。

ただ、なかなかそこまでの金額は出せないという方がほとんどではないでしょうか。

その他の注意点

オーブンでの中心温度測定をするときにもう一つ注意しなくてはならないことがあります。

それはSK-S104Kはぐにゃぐにゃ曲がるセンサーのため、食材に刺しにくいことです。事前に包丁等で切込みを入れたり穴を開けておかないと、センサーの硬さだけで食材に刺すのは不可能だと考えてください。

また、センサーの感温部以外はオーブンの中に入れることはできません。持ち手の部分は中に電子基盤が入っているため80~90℃ほどで壊れてしまう可能性があります。

コードの被覆もビニールですので同じく80~90℃ほどで溶け始めてしまします。

繰り返しになりますが、オーブンの中に入れられるのはセンサーの感温部の部分のみです。

そのほかのオーブン用温度計

こちらはタニタのオーブン用温度計です。

中心温度計ではなくて、オーブンの中が何℃になっているかを測定する温度計です。

こういったアナログの温度計は基本的に一目盛りが精度となります。そのため、このオーブン温度計は±10℃が精度となります。10℃も違うとさすがにオーブン内の温度を正確に測定するには向いていません。

他のメーカーのオーブン用温度計もだいたいこれくらいの精度です。SK-1260とは違いあくまで目安としましょう。

目安といっても、このオーブン温度計で毎日測定をしていれば、変化があった場合はすぐに分かります。

機能まではずっと180℃を指示していたのに、今日は150℃だったらおかしいですよね。

そのように温度を指示してしまったら、温度調節をする必要があると判断することができます。

まとめ

オーブン内の食材の中心温度の測定方法を解説しました。

オーブン内の温度は料理のおいしさを左右します。温度を管理していれば、お肉が生焼けで食中毒を起こした、ということもなくなります。

衛生管理のためにも、料理のおいしさのためにもオーブン用温度計を購入してはいかがでしょうか。

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