ローストビーフは牛肉の旨味をダイレクトに味わえる人気の調理法です。
しかし、温度管理が難しく、初心者の方は失敗してしまうことも多々あります。
今回は、ローストビーフ調理の最適な温度や、おすすめの温度計を紹介します。
ローストビーフに最適な温度は?
ローストビーフの調理では、加熱中だけでなく他のポイントでも温度管理が求められます。
調理前の温度
冷蔵庫に入っていた肉は通常5℃くらいになっていますが、常温に戻してから調理をおこないましょう。
冷たいままの状態で加熱すると、外側に熱が入り過ぎて肉汁が失われる可能性があります。
常温に戻してから加熱することで、外側と内側が最適な状態で火を加えられます。
仕上がり時の温度
ローストビーフは、加熱し過ぎてもダメ、生でもダメなので、繊細な火加減が求められます。
仕上がった時の中心温度は、次の温度が最適とされています。
- レア:54℃
- ミディアムレア:57℃
- ミディアム:60℃
このように、数℃の違いで味や食感が大きく変化します。
初心者の方が失敗しないでローストビーフを作るには、温度計での管理が必須と言えるでしょう。
ローストビーフ用温度計の選び方
ここでは、ローストビーフ用温度計の上手な選び方について解説します。
アナログかデジタルかで選ぶ
ローストビーフ用温度計には、大きく分けてアナログとデジタルの2種類があります。
アナログタイプは価格が低めでシンプルな機能なので、誰でも扱いやすいというメリットがあります。
デジタルタイプは、機能が豊富で防水性もあるため、水がかかりやすい調理場での使用に最適です。
デジタルタイプは多少金額が高くなりますが、アナログと比べて大きな差があるわけではありません。
そのため、基本的には機能が豊富なデジタルタイプを購入するといいでしょう。
測定精度で選ぶ
ローストビーフの調理は、数℃の違いで味と食感に差が出ます。
そのため、精度の良い温度計が必要なので、「0.1℃」まで表示できるものを選びましょう。
細かく温度測定ができれば、繊細な火加減の調節が可能になります。
センサーの長さで選ぶ
ローストビーフ用温度計はセンサーの先端部分で温度を測定します。
それほど厚くない肉を調理するのであれば短いセンサーでも問題ありませんが、厚い肉を調理するのであれば、中心にセンサーが届かない可能性があります。
プロの厨房など厚い肉を調理することが多いのであれば、センサーが長い温度計を選びましょう。
ローストビーフ用温度計の使い方
先ほども説明したように、ローストビーフ用温度計はセンサーの先端で温度を測定します。
実際に温度を測定する際は、センサーの先端が肉の中心に位置するように挿入します。
反応速度は温度計により差がありますが、早いものだと数秒で測定が完了します。
測定が完了したかどうかは、温度の数値が安定したかで判定しましょう。
また、1か所だけ測るのではなく、肉の大きさに応じて測定箇所を増やすとムラなく焼き上がりをチェック可能です。
おすすめのローストビーフ用温度計
タニタ スティック温度計TT-583
メーカー | タニタ | 電池 | CR2032×1個 |
測定範囲 | -50~300℃ | 色 |
ブルー |
防水性能 | IPX2(防滴) | その他 | カラー4色展開 |
タニタのTT-583はシンプルな機能とスタイリッシュなデザインで、初心者にも使いやすい温度計です。
センサーホルダーの先端をフック穴に差し込んで測定できるので、火元から離れて使用できます。
カラーはブルーの他に、ピンク・グリーン・ブラウンから選べるので、いろいろなスタイルのキッチンに置いても邪魔になりません。
サーモプロ 料理用温度計TP02S
メーカー | サーモプロ | 電池 | LR44×1個 |
測定範囲 | -50~300℃ | 色 |
シルバー |
防水性能 | – | その他 | ステンレス製 |
ステンレス製で錆びにくいローストビーフ用温度計です。
センサーの先端が細くなっているため、温度が素早く伝わり4~6秒の短時間で測定できます。
短時間で測定すれば、測定中に温度が下がることを防る、忙しい厨房でもすぐに温度管理ができるメリットがあります。
素早く温度を測定したい方におすすめの温度計です。
Spolehli タッチパネル式温度計
メーカー | Spolehli | 電池 | 単4電池×2個 |
測定範囲 | -10~250℃ | 色 |
シルバー×ブラック |
防水性能 | – | その他 | タイマー機能付き |
センサーと表示部がコードで繋がっているので、手元で温度を確認できます。
ローストビーフの加熱時間を測定するのに便利なタイマー機能付き。
測定時間も短く3-4秒の高速応答。
テーブルの上に置いたり、磁石で冷蔵庫に設置したりと、取り付けも簡単な温度計です。
ZACCARY’s デジタル温度計
メーカー | ZACCARY’s | 電池 | LR44×1個 |
測定範囲 | -50~300℃ | 色 |
ホワイト・ブラック・ブルー・ピンク・イエロー |
防水性能 | – | その他 | オートパワーオフ |
カラー展開が豊富でポップなデジタル温度計です。
液晶も文字幅は1.1mmと大きいため、温度表示が見やすく目が良くない方にも最適です。
オートパワーオフ機能が付いているので、電源を切り忘れて電池を減らすことがなくなります。
ビーアンドケイ ET-520W
メーカー | ビーアンドケイ | 電池 | LR-44×1個 |
測定範囲 | -45~+250℃ | 色 |
ホワイト |
防水性能 | 防滴 | その他 | オートパワーオフ機能付き |
センサー部が30cmと長いので、厚い肉でも中心温度を測定できます。
その他にも深い鍋の底の温度など、調理の場面で幅広く活躍します。
測定時間は約5秒、高速測定も可能です。
サーモプロ TP-19
メーカー | サーモプロ | 電池 | 単4乾電池×1個 |
測定範囲 | -50°C~300°C | 色 |
ブラック×レッド |
防水性能 | 防水 | その他 | バックライト機能付き |
防水性能が高いので、本体を丸洗いできるローストビーフ用温度計です。
センサー部は折り畳んで収納できるため、持ち運び時にも安心です。
バックライト付きで暗いところでも使用可能。アウトドアでも役に立ちます。
まとめ
ローストビーフは火加減が難しいので、温度計を使って適切な温度管理が必要です。
特に初心者の場合は、感覚で調理すると失敗して、せっかくの肉が台無しになってしまいます。
美味しいローストビーフを作るためにも、温度計を購入して管理しましょう。