コロナ後の世界は熱中症予防の仕方も変わってくる
新型コロナウイルスの第一波が収束して、世間はアフターコロナといって今後の生活の仕方に目が向き始めています。
コロナ後の世界をどのように生活するかというのは、人との接し方、働き方など幅広いことに影響してきます。
これは測定器の世界にも同じことが言えます。
コロナウイルスをきっかけに街中ではほとんどの人がマスクをするようになりました。
寒い季節はマスクをしていても気になりませんでしたが、これから暑くなる時期にマスクをしていると熱がこもり熱中症のリスクが高くなります。
そんなことを危惧してか、厚生労働省が「新しい生活様式」における熱中症予防行動のポイントをまとめました。
こちらの内容は食品業界でも応用できるものもありますので解説をしていきたいと思います。
アフターコロナの世界の熱中症予防
①マスクの着用について
マスクは飛沫の拡散予防に有効で、新しい生活様式でも厚生労働省は着用をお願いしています。
ただし、高温だったり多湿な環境でマスクを着用していると熱中症のリスクがあります。
屋外で人と十分な距離(少なくとも2M以上)が確保できる場合には、マスクを外すようにしましょう。
調理場などの屋外ではなかなかマスクを外すのは難しいので、屋外などでマスクを一時的にでも外せる休憩場を作るようにしましょう。
食品工場は現場に入るとなかなか外に出るのが難しいところも多いので、そのようなときはマスクをしたままでも涼めるような休憩場を作るようにしましょう。
②エアコンの使用について
熱中症予防のためにエアコンの活用が有効です。
エアコンは温度を下げるのはもちろんの事、エアコンから出てくる空気は乾燥してるので湿度も下げてくれます。
こちらの記事でも説明していますが、湿度が低いほうが汗が乾燥しやすいので体温を下げてくれます。
そのため、熱中症予防には乾燥しているという事も重要な条件です。
エアコンにもよりますが、一般的にエアコンは空気を循環させているだけで換気はしていません。
換気をしないとウイルスが外に出ていかないため、感染のリスクが高まります。
冷房を付けながらでも窓を開けたり、換気扇を回すなどして空気が喚起できるようにしておきましょう。
③涼しい場所への移動について
少しでも体調に異変を感じたら、速やかに涼しい場所に移動することが熱中症予防に有効です。
ただ、最近では店舗内への入場人数の制限を行っている店舗が増えています。
これまででしたらお店に入って涼もうと思えばどこでもできましたが、アフターコロナの政界ではそうもいかない事が出てくるでしょう。
そのような場合は、屋外でも日陰や風通しの良い場所に移動するようにしてください。
また、塩分補給のためにスポーツドリンクや塩飴を持ち歩いてこまめに摂取することも大事です。
④日頃の健康管理について
新しい生活様式では、毎朝など、定時の体温測定、健康チェックをお願いしています。食品関係では現場への入場前に体温をチェックすることが多いのでこれからも続けていきましょう。
平熱を知っておくことで、発熱に早く気付くこともできます。
日頃からご自身の体を知り、健康管理を充実させてください。また、体調が悪いと感じたときは、無理せず自宅で待機するようにしましょう。
日本では風邪をひいてでも会社に出る人が多いですが、食品の現場ではこれは全く良い事ではありません。
広範囲にウイルスを拡散させてしまう可能性がありますし、作業場の人に移ったら工場閉鎖なんて言う事も考えられます。
会社として、体調が悪いときは遠慮しないで休みやすい環境を作ることも大事です。
熱中症予防に役立つグッズを紹介
こちらはタニタのTT-562GDです。
熱中症計は気温と湿度を黒球温度の3種類を測定します。そして、それぞれ測定した値を演算して熱中症指数(WBGT)を算出します。
暑さ指数が分かったら環境省などが示している危険度と照らし合わせて、その現場の熱中症になりやすい環境かどうか判断できます。
https://www.wbgt.env.go.jp/wbgt.php
タニタのTT-562DGは小型で携帯が出来る熱中症計です。ベルトに取り付けたりヘルメットに取り付けたり、首からストラップでぶら下げたりと取り付け方法は複数あります。
携帯型の熱中症計の先駆けの製品なので市場で一番浸透しているのではないでしょうか。
また、製品自体の質もいいため携帯型を買うのでしたらタニタのTT-562DGがおすすめです。
毎年、暑くなると品切れになってしまうので購入を検討されている方は早めがいいです。
汗をかくと水分と同時に塩分も失われていきます。
それを防ぐためにこまめに水分を摂るようにしましょう。
スポーツドリンクは水分と塩分を同時に摂取することが出来ますのでお勧めです。
なかなかペットボトルは重くて持ち歩けないという方には、塩飴というものもあります。
以前は美味しくないものが多かったのですが、最近では梅味、レモン味など種類が豊富でとても美味しくなっています。
塩分が体外に放出されると体の中のバランスが崩れて熱中症にかかりやすくなるので、汗をかいたら水分を摂るだけではなくて、塩分も意識して摂るようにしてください。
さいごに
コロナウイルスは熱中症の予防の仕方にまで影響を及ぼしています。
コロナウイルスの予防を意識するあまり、熱中症になってしまっては本末転倒です。
熱中症でもコロナウイルスと同じように死に至る可能性があります。
暑くなってくるとコロナウイルスと熱中症のどちらにも気を配らなくてはならないので、とても大変ですが良いバランスをとって予防をしていくようにしましょう。