中心温度計がエラーになったときの対処法

中心温度計は過酷な環境で頑張っている

中心温度計は濡れたり、水没したり、熱かったり、冷たかったり、そんな環境で毎日頑張っています。

中心温度計の耐久性もあがって来ていますが、必ず消耗して故障をするときが来ます。

本日はそんな時の対処法をお伝えします。

故障するとどうなる?

温度計が故障をした場合は、液晶の表示でだいたい原因が分かります。

各メーカーによって多少表示は異なりますが、だいたい「OL」、「LOW」、「ERR」の3種類です。

まず、普段温度を表示している部分がOL表示となってしまった場合ですが、このOLは「オーバーレンジ」の意味で上限を振り切れてしまっていると言うことを表しています。

ただ。食品の現場で何百℃にもなるような測定をするとは考えにくいです。それでは何が原因なのでしょうか。

一番可能性として高いのはセンサー内部に水が浸入してしまった事が考えられます。中心温度計はサーミスタ呼ばれるセンサー素子を使っていることが多いのですが、サーミスタは電気抵抗を用いて温度を測定しています。

そのため、中に水分が入ってしまうと電気抵抗が少なくなりすぎてしまい、高い温度を表示してしまいます。

その結果、測定範囲内にもかかわらず上限を振り切ってしまうのです。

次にLOW表示ですが、これは測定範囲の下限を超えてしまっているという意味です。

問えば、-50℃までしか測定できないのでー55℃などになってしまっているということです。

そんな低い温度を測定していないのに、このような表示が出る場合は先ほどのサーミスタセンサーにヒビが入ってしまっている可能性が考えられます。

先ほどもお伝えしたとおりサーミスタセンサーは電気抵抗を用いて温度を測定しています。サーミスタセンサーにヒビが入ると電気抵抗が高くなってしまい、先ほどの水が浸入したときとは逆に低い温度を表示してしまいます。

そのため、低い温度を測定していないのに、下限に振り切れている表示のLOWとなってしまうのです。

センサーは繊細なものですので、絶対に落下させたり衝撃を与えるのはやめましょう。

次にERR表示ですが、これはセンサーからの電気信号が届いていない状態に出る表示です。

え、でもセンサーは刺さっているよと言う方は、センサーが断線している可能性が高いです。

保管をするときなどにセンサーコードに負荷がかかってしまうと中の素線が切れて本体に信号が伝わらなくなってしまいます。

ただ、この場合はセンサーの可能性が高いのですが、本体の故障でセンサーは信号を出しているのに伝わらなくなってしまっているという可能性も少しですがあります。

そんなときは、もう一つセンサーを持っているようでしたら、別のセンサーに交換してみて温度表示をするか試してみましょう。

これで温度表示をするのであれば、センサーを新しいのと交換すればOKです。温度表示をしなかった場合は、本体が壊れている可能性が高いのでメーカーに修理に出すか、本体を新品交換しましょう。

その他の故障

中心温度計の故障というのはセンサーの故障が7~8割なのですが、たまに本体の電源が入らないという故障もあります。

本体の電源が入らなかったらまずは電池を新品に交換してみましょう。ずっと会社に置いてたった電池だと自然放電をして残量が少なくなっている可能性もありますので、出来るだけ新しい電池で試してください。

これで電源が付かなかったら本体が壊れてしまっているのですが、メーカーにだしてもほとんどの場合新品交換となります。

というのも、電源が付かない場合は内部の電子基盤が壊れてしまっています。これを修理しようとなるとケースだけ残して内部は一式交換をしなくてはならないのです。

その工賃を考えると本体を交換したほうが安いのでメーカーも本体の修理はあまりしません。

メーカーに出すと納期もかかりますので、本体の電源が入らなかった場合は、すぐに新品を買ってしまうことをお勧めいたします。

まとめ

何度も言っていますが、温度計を含めた測定器は精密機器です。

忙しい現場で使用しているのは分かりますが、出来るだけ丁寧に扱いましょう。

丁寧に扱っていたとしても厨房は過酷な環境ですので必ず消耗していきます。そんなときは、本日の記事の内容で、故障の原因を特定しましょう。

故障の原因が分かれば、どのように対処したらいいのかが早く分かります。

中心温度計を修理に出すと測定の欠測期間も長くなってしまうので、本当に修理に出すのが一番いいのか判断できるようになることが大事です。