ウイルス感染予防での手洗いの意義とは
日本人は比較的手洗いをよくする習慣があるとされています。
食事をする前には手洗い、家に帰ったら手洗い、トイレに行ったら手洗いと少なくとも1日に10回は手洗いをしているのではないでしょうか。
現在、新型コロナウイルスが猛威を振るっており、国民の生活を脅かしています。
ただ、日本は諸外国に比べると感染のペースが緩やかです。これは手洗いなど身辺を清潔に保つ習慣が根付いているからだとする説もあります。
手洗いをすることで新型コロナウイルスに感染するリスクを減らすことができます。
正しい手洗いの仕方を知って、感染症予防に役立てましょう。
なぜ手洗いが効果的なのか
ウイルスへの感染はくしゃみなどの飛沫感染だけでなく、ウイルスが付着した物体を触ったときにも感染してしまいます。
水道の蛇口やドアノブ・洗面台・トイレの蓋などいろいろなところに感染のリスクが潜んでいます。
これらを触らずに生活しろと言われても無理な話ですので、こまめに手洗いをすることが重要となってきます。
手にウイルスが付着したとしても、体内に入る前に洗い流してしまえば問題はありません。
こちらは国立医薬品食品衛生研究所のホームページに掲載されている手洗いとウイルス数の関係性です。
手洗いなしだと約1,000,000個 手にウイルスが残っていますが、ハンドソープで約1分手を洗うと数十個(0.001%)になります。
驚くべき効果ですね。
ちなみに、食品工場などでは現場に入る前に1分の手洗いを義務付けているところが多いです。
たった1分かと思うかもしれませんが、実際に1分間手を洗ってみるとすごくながく感じます。
普段、どれだけ短い時間しか手を洗っていないかがわかりますね。
ちなみに正しい手洗いの方法は下記の図の通りです。
出展:厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000593494.pdf
手のひらをごしごしして洗うだけではなく、手の甲や爪の間、手首などもしっかりと洗う必要があります。
この手順通りにすべて行ったら1分あっても時間が足りないかもしれません。
正しい時間で手洗いを行うには
手洗い時間を1分に定めたとしても、なかなか1分行うのは難しいかもしれません。通常は砂時計やタイマーなどで時間を測定して手を洗います。
ただ、タイマーですとストップボタンを押したときに雑菌が指の先についてしまうかもしれないので、非接触のタイマーが好まれます。
上記のタイマーは手洗い専用のタイマーです。
どうして手洗い専用のタイマーかというと、触らないでスタートストップの操作が出来るからです。非接触式のセンサーを使っているので手を近づけるだけでスタートストップが出来ます。
このような非接触のタイマーが発売される前までは、普通のボタン式のタイマーを使っていました。しかし、それでは手を洗い終わったあとにストップボタンを押す必要があります。ストップボタンに微生物が付着しているとそこで手を洗った指にも付着してしまいます。
微生物の衛生管理は「付けない」が基本ですので、非接触の手洗い用タイマーで手洗い時間を管理するほうが向いています。
まとめ
手洗いは衛生管理の基本であるとともに、ウイルス感染予防の基本でもあります。
正しい手洗いを行うには、正しい手順で手を洗うことと正しい時間で手を洗うことが大切です。
自分ひとりだったら1分手を洗うこともできるかもしれませんが、家族や従業員、アルバイトに1分の手洗いを行ってもらうのはとても大変です。
そこで、手洗い専用のタイマーを活用して手洗い時間の管理をしていきましょう。
新型コロナウイルスの収束が見えない中、いろいろな対策が提案されています。
その中でも手洗いは基本となる対策ですので、是非自分の手洗いを見直していただき少しでもウイルス感染予防の助けになれば幸いです。